トイプードルは病気になりやすい?発症しやすい病気や病気に備えられるペット保険について紹介!

保険全般

幅広い世代からペットとして人気を集めているトイプードル。一般社団法人ジャパンケネルクラブが毎年発表している「犬種別犬籍登録頭数」において、10年以上連続で1位 に輝いています。

一方でトイプードルは、病気にかかりやすいといった声も少なくありません。大切なペットが健康的な生活を送れるよう、どのような病気にかかりやすいのか把握しておきたい人も多いでしょう。

そこで今回は、トイプードルが発症しやすい病気の種類や予防法、治療費に備える方法などを紹介します。

トイプードルは病気になりやすい?

トイプードルは、他の犬種と比べて比較的病気になりにくいと考えられます。その理由として、他の犬種と比べて平均寿命が長い傾向にあるためです。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、トイプードルの平均寿命はイタリアン・グレーハウンドに次いで2番目の14.7歳となっています。病気になりにくいからこそ、長生きする傾向があると推測できるでしょう。

また「家庭どうぶつ白書2020」によると、12歳以下のトイプードルの年間平均診療費は64,060円と全犬種の平均70,683円を下回ってい ます。これもトイプードルは病気になりにくいと考えられる理由の一つです。

ほかにも、トイプードルは飼育頭数も全犬種の中で一番多いため、病気の予防に関する情報を得やすいことも、病気のかかりにくさに関係しているかもしれません。

ただし、病気のかかりやすさは個体ごとに差があります。遺伝や生活環境によっても大きく変化するため、愛犬のおかれている状況を考慮しながら予防に努めた方がよいでしょう。

【部位別】トイプードルが発症しやすい病気

トイプードルは、主に以下の病気にかかりやすいといわれています。

  • 膝蓋骨脱臼
  • レッグぺルテス
  • クッシング症候群
  • 外耳炎
  • 進行性網膜萎縮症(PRA)
  • 気管虚脱

それぞれの予防法や治療法、治療費の目安などを確認し、万が一に備えておきましょう。なお、以下で挙げる治療費はあくまで目安です。実際にかかる治療費は病院や愛犬の年齢・健康状態によって異なる可能性があります。

1.膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は「パテラ」と呼ばれることもある、小型犬がなりやすい関節の病気です。後ろ足の膝蓋骨が正常な位置からずれてしまう状態を指します。

病気が進行していない場合は激しい運動をしない限り、症状がほとんど出ないケースも珍しくありません。一方、病状が悪化しひどい状態になると、膝蓋骨が常に脱臼した状態となり、最小限しか地面に足をつけなくなることや、うずくまるような姿勢で歩くこともあります。

膝蓋骨脱臼は、先天的な異常や外傷、骨に関する栄養障害などが原因とされています。トイプードルの場合、7頭に1頭が発症するといったデータもあるため、かかりやすい病気の一つといえるでしょう。

膝蓋骨脱臼の予防法や対処法について

膝蓋骨脱臼を予防するためには、膝にかかる負担を減らすことが大切です。食事量や運動量を調整し体重管理をすることや、室内にラグやカーペットを敷き、滑りにくい環境を整えることなどが効果的でしょう。

特に体重管理については犬が自分でコントロールできない部分であるため、飼い主が注意する必要があります。

膝蓋骨脱臼の治療法や治療費について

症状が軽い場合は、鎮痛剤やレーザーなどを使用して一時的に痛みや炎症を緩和する「保存的治療」を行います。一方、症状が悪化し脱臼を繰り返す場合には、手術をして「根本治療」をしなければなりません。

保存療法を行う場合は、通院のみで3万円程度、入院する場合で20万円近くの治療費がかかります。根本治療をする場合は、90万円程度の治療費がかかるケースもあるようです。

2.レッグぺルテス症

レッグぺルテス症は、犬の股関節を形成している骨の一部が壊死を起こす病気です。股関節の痛みを伴うため、足をかばうように歩いたり、足を上げたまま歩いたりなどの症状が見られます。

発症には遺伝的な要素が関係しているといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

レッグぺルテス症の予防法や対処法について

はっきりとした発症原因がわからないため、予防するのは難しいのが現状です。もし歩き方に違和感がある場合には、早めに動物病院で診療を受けることをおすすめします。

レッグぺルテス症の治療法や治療費について

症状が軽い場合には、鎮痛剤やレーザーなどを用いた内科療法を行います。しかし、進行性の病気で症状が改善されないことも多いため、外科手術により大腿骨頭を切除することもあるようです。

1回の通院につき1,500~6,500円程度、手術をする場合は入院費を含めて16万円程度が治療費の目安となっています。

3.クッシング症候群

クッシング症候群は「副腎皮質機能亢進症」とも呼ばれる病気で、ホルモンが過剰に分泌され合併症を引き起こす病気です。

水を飲む量が増える、食欲が旺盛になる、脱毛するなど、外見上さまざまな変化が見られるのが特徴となっています。

クッシング症候群の予防法や対処法について

腫瘍が原因で起こる病気のため、効果的な予防法はありません。初期段階の場合には発症に気づけないケースもあるため、少しでも愛犬の体調に違和感がある場合は、病院を受診してみましょう。

クッシング症候群の治療法や治療費について

クッシング症候群は腫瘍が原因で発症するケースが多いため、腫瘍が小さい場合には内服薬での治療を行います。一方、腫瘍が大きい場合には、外科的な手術や放射線治療が必要です。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、通院一回あたりの平均費用は13,500円程度で平均年間通院回数は5回となっています。

4.外耳炎

外耳炎は、耳介から鼓膜までの「外耳」と呼ばれる部分に炎症が起きる病気です。耳の痒みや痛みが出るため、首を降ったり傾ける仕草が増えたり、悪臭や耳垢が多くなったりするなどの症状が出ます。

寄生虫やアレルギーが原因で発症することが多く、慢性化するリスクも高い病気の一つです。

外耳炎の予防法や対処法について

定期的に耳掃除を行い、日頃から耳を生活に保つことが予防に効果的です。ただし誤った方法で行うと、かえって発症リスクを高める可能性があるため注意しましょう。

日頃から耳の状態をチェックし、耳垢の量や匂いなどに異常がある場合は、早めに病院を受診してください。

外耳炎の治療法や治療費について

外耳炎を発症している箇所の洗浄や、点耳薬を使った治療がメインです。寄生虫が原因の場合は、駆除薬や抗菌薬を使用することもあります。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、通院一回あたりの平均費用は3,295円程度で平均年間通院回数は1回程度です。

5.進行性網膜萎縮症(PRA)

進行性網膜萎縮症(PRA)は、網膜が徐々に薄くなり最終的に失明に至る進行性の病気です。

発症すると視力が低下するため、日常生活で動くものに対する反応が鈍くなったり、おびえた様子を見せることが多くなったりします。

進行性網膜萎縮症(PRA)の予防法や対処法について

遺伝性の疾患とされているため、効果的な予防方法はありません。発症が疑われる場合には、早めに動物病院に連れて行きましょう。加えて、視力が低下した犬が生活しやすいよう、家具の配置を変えたり、食事のサポートをしたりなど、環境を整えることが大切です。

進行性網膜萎縮症(PRA)の治療法や治療費について

発症を遅らせるために、点眼薬や内服薬、レーザー治療などを行うケースが多いようです。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、通院一回あたりの平均費用は9,720円程度で平均年間通院回数は2回程度となっています。

6.気管虚脱

気管虚脱とは、空気の通り道となる気管が押しつぶされてしまい呼吸ができなくなる病気のことです。

激しい運動をした後や興奮したときに、咳や喉がなるのが特徴です。重症の場合は、呼吸困難に陥り、チアノーゼや失神などの症状を引き起こすこともあります。

遺伝や肥満、老化などが関係しているとされますが、はっきりとした原因はわかっていません。主に中高齢期の犬に多く見られる病気です。

気管虚脱の予防法や対処法について

はっきりとした原因が分かっていないため、効果的な予防法はありません。

ただし発症した場合には、気管を締め付けないよう首輪ではなく胴輪(ハーネス)を使用する、肥満を防ぐなどの対策が有効です。

気管虚脱の治療法や治療費について

症状が軽度の場合は、気管拡張薬や抗生物質などの投薬治療を行います。しかし、潰れた気管を元に戻すことはできないため、症状が進行している場合には気管を押し広げる手術が必要です。

アニコム損害保険株式会社の調査によると、通院一回あたりの平均費用は6,040円程度で平均年間通院回数は2回程度となっています。

トイプードルの病気に備えるならペット保険も検討

愛犬が万が一病気になった場合は公的な補助がないため、場合によっては大きな経済的負担が発生する可能性があります。治療費は全額自己負担となるため、一回の治療で数十万円の出費が発生することも珍しくありません。そんな時に役立つのがペット保険です。

ペット保険とは、ペットが病気やケガで通院・入院・手術をした際に、治療費の一定割合が支払われる保険のことです。加入することで治療費の負担を軽減できます。特に高齢期で入院や通院が長引いた場合や、高度な治療を選択する場合には役立つでしょう。

経済的な面で不安が減ると病院に行くことに対して抵抗が減るため、もし病気にかかっても早い段階で治療を進められるメリットもあります。

トイプードルに向いているペット保険3選

ここでは、トイプードルを飼っている人に向いているペット保険と、その特徴を紹介します。

FPCフリーペットほけん

FPCフリーペットほけんは、お手頃な保険料や、充実した補償内容が魅力のペット保険です。保険料は更新のたびに毎年値上がりするのではなく、小型犬の場合は0〜8歳までの間で一度しか値上がりしない仕組みになっています。また、12歳以上の保険料は一律であるため、高齢になっても無理のない保険料で継続できるのが特徴です。

入院補償に日数制限がないため、長期の入院となった場合でも費用面を心配せずに最適な治療を選択できます。全国全ての動物病院に対応しており、少額の治療費から請求できるのも安心できるポイントです。

補償範囲 通院・入院・手術
補償割合 50%・70%
免責金額 なし
新規加入年齢 8歳まで
支払方法 クレジットカード・口座振替

※参考:犬・猫のペット保険ならFPC

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SBIいきいき少短のペット保険

SBIいきいき少短のペット保険は、2022年オリコン顧客満足度ランキングのペット保険部門で総合第1位に輝いている人気の商品です。インターネットによる販売に注力することで、人件費や経費を抑え、業界最安水準保険料を実現しています。

補償割合・支払限度額・免責金額が異なる4つのプランが用意されているため、ニーズに合わせて最適なプランを選べるのも魅力の一つです。

補償範囲 通院・入院・手術
補償割合 50%・70%
免責金額 0〜7,000円(プランによる)
新規加入年齢 11歳まで
支払方法 クレジットカード・口座振替

※参考:SBIいきいき少短のペット保険

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わんデイズ・にゃんデイズ

わんデイズ・にゃんデイズは、雑誌「NEWよい保険・悪い保険2023年版」のペット保険部門で第1位に選ばれている人気のペット保険です。

加齢による保険料の値上がりペースが緩やかに設定されているため、一生涯で支払う保険料の総額は業界最安水準となっています。補償される保険金額の上限額は通院・入院・手術の合計で120万円までとなっており、業界最高クラスの手厚い補償を実現していることも人気の理由の一つです。

補償範囲 通院・入院・手術
補償割合 50%・70%
免責金額 なし
新規加入年齢 8歳11ヶ月まで
支払方法 クレジットカード

※参考:わんデイズ・にゃんデイズ

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まとめ

トイプードルはその骨格の小ささから膝蓋骨脱臼や、レッグぺルテスなどにかかりやすいといわれています。そのほかにも外耳炎や気管虚脱など、小型犬特有の病気も発症しやすいのが特徴です。

ペットの体調に違和感がある際は、すぐに病院に連れていくのが一番です。しかし、経済的な負担が足かせとなってなかなか病院に連れて行けないといったこともあるでしょう。そんな時に役立つのがペット保険です。ペット保険に加入しておけば、治療費の一部を負担するだけで済むため、気兼ねなく治療を受けられます。

ペット保険にはさまざまな商品があるため、保険料はもちろん補償割合や補償範囲などを十分確認した上で愛犬に適した商品に加入しましょう。





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オカネノホンネ編集部

オカネノホンネ編集部

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