病気やケガをした際に頼りになるのが医療保険です。契約時には審査があるため、基本的には健康な人しか加入できません。しかし、本来は持病がある人ほど保険に入りたいと考えるのではないでしょうか。
一般的な医療保険への加入が難しいといわれている人でも検討できるのが「引受基準緩和型医療保険」です。いったいどのような保険なのでしょう。
この記事では引受基準緩和型医療保険はどんな人におすすめなのか、また保障内容やおすすめの商品についても詳しくご紹介します。通常の医療保険に加入できる可能性も含めて、自分にあった方法を考える参考にしてみてください。
目次
引受基準緩和型医療保険とは
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険とどのような違いがあるのでしょうか。主な特徴や、どんなときにおすすめの保険なのかについて説明します。
引受基準緩和型医療保険とはどんな保険?
引受基準緩和型医療保険は過去に大きな病気に罹患した経験のある人や、持病がある人でも入りやすいようにつくられた医療保険です。病気やケガを原因として入院・手術をした場合には、治療の種類や日数に応じた給付金が受け取れます。
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険と比べて加入の条件がゆるやかになっているのが特徴です。
引受基準緩和型医療保険はどんなときにおすすめの保険?
引受基準緩和型医療保険は、持病がある人や過去に病気に罹患している人など、健康上の理由で一般的な医療保険への加入が難しい場合に検討する保険商品です。
高血圧や高脂血症、糖尿病のような持病がある人は多くいます。厚生労働省が行ったアンケートによると、50代以上の労働者の場合、半数近くが現在何らかの持病を抱えていると回答しています。
また近年では、うつ病やパニック障害などの精神疾患で通院している人も増加の傾向にあります。引受基準緩和型医療保険は、持病や精神疾患がある場合の備えとして有力な選択肢となるでしょう。
引受基準緩和型医療保険の告知項目
医療保険や生命保険に加入する際は、自分自身の健康状態を保険会社に申告する必要があります。申し込み時に重要となる「告知」とはどのようなものか、また通常の医療保険や引受基準緩和型医療保険の告知項目の違いについて解説します。
告知項目とは
生命保険や医療保険に加入する際は、申し込み書類の記入や保険料の支払い以外にも、保険会社に対しての「告知」が必要です。告知とは、過去の病歴や現在の健康状態、職歴などを正しく保険会社に伝えることを指します。
保険は相互扶助で成り立っています。病気をするリスクの高い人が健康な人と同じ条件で加入してしまうと、一部の人だけが給付金を多く受け取る結果となり、平等性を欠いてしまうでしょう。保険会社があらかじめ加入する人を選別するために、申し込みにあたって告知が必須とされています。
告知方法には申し込み時の告知書への記入や、健康診断の結果表の提出、生命保険会社が委託している嘱託医による診査などがあります。医療保険については加入希望者の自己申告にもとづいて、告知書へ記入させるのが一般的です。
告知に問題がある場合には、病気やケガをするリスクが高いと判断され、加入を断られるケースがあります。持病がある人や以前大きな病気を経験している人は、加入するのが難しくなるでしょう。
ただし健康状態を偽ったり、隠したりして申し込みをしてはいけません。事実と異なる内容を告知したり事実を記入しなかったりすると「告知義務違反」となり、保険金が支払われないケースがあるためです。強制的に契約を解除されることもあるため、注意しましょう。
一般的な医療保険の告知項目
一般的な医療保険では、詳細な告知項目があります。特に過去数年間の病歴については細かく尋ねられるため、通院歴がある場合には病院の領収書やお薬手帳などを参考にしながら受診記録を正確に記入しなければなりません。
以下は通常の医療保険における告知項目の例です。
・被保険者の現在の職業や年収
・他社での保険契約の件数と保障金額
・過去3ヶ月以内に病気やケガで医師の診察や治療、検査や投薬を受けたことがあるか
・過去5年以内に継続して7日以上の入院、または手術を受けたことがあるか
・今までにがんにかかったことがあるか
・現在妊娠しているか
・過去2年以内に健康診断や人間ドックで、要再検査や要精密検査などの異常を指摘されたことはあるか
簡素化された引受基準緩和型医療保険の告知項目
引受基準緩和型医療保険では、持病や既往歴がある場合でも、3~5個の告知項目を確認してあてはまるものがなければ申し込みが可能です。
以下は一般的な引受基準緩和型医療保険における告知項目の例です。ただし、保険会社や保険商品によって告知項目には差があるため、申し込む場合には事前によく確認しましょう。
・過去3ヶ月以内に医師から入院や手術をすすめられたことがあるか
・過去1年以内に入院や手術をしたことがあるか
・過去2年以内に健康診断で異常を指摘されたことがあるか
・過去5年以内にがん・肝硬変・アルコール依存症などで治療をしたことがあるか
引受基準緩和型医療保険の保障内容
通常の医療保険と比べて、引受基準緩和型医療保険の保障内容はどのようになっているのでしょうか。メリットとデメリットを含めた特徴について説明します。
給付されるものは通常の医療保険と同様
保障できる範囲は通常の医療保険とさほど変わりません。病気やケガによる入院や手術をした場合に給付金が支払われます。
三大疾病から、骨折や盲腸まで幅広く保障の対象となるのが特徴です。退院後の通院保障や先進医療に対する保障など、通常の医療保険と同様に特約をつけることもできます。
持病の悪化や再発も保障される
引受基準緩和型医療保険は、もともと健康状態に不安がある人の加入を想定している保険です。そのため、持病が悪化や再発して入院・手術などをした場合にも保障が受けられるメリットがあります。
罹患している人が多い高血圧や高脂血症などの病気は、重大な合併症を併発するリスクもあるため、安心な保障内容になっているといえるでしょう。
ただし保障が始まる前に決まっていた入院や、もともと医師からすすめられていた入院や手術については支払いの対象外となるケースが多いため注意が必要です。
保険料は高くなる
引受基準緩和型医療保険では被保険者の持病が将来悪化するリスクや、病気が再発するリスクが高いぶん、同じ保障内容の通常の医療保険と比べて保険料が高めに設定されています。保険料が2~4割ほど割増されているケースも珍しくありません。
保険期間中に受け取れる給付金の金額に比べて、払い込む保険料のほうが圧倒的に多くなってしまう可能性もあります。許容できる保険料の範囲については慎重に検討したほうがよいでしょう。
給付の少ない期間がある
保障対象の病気やケガであっても、支払われる給付金が削減される期間のことを支払い削減期間といいます。引受基準緩和型医療保険には、契約後1年間の支払削減期間が設定されているのが一般的です。
例えば入院1日あたり5,000円が支払われる保険の場合、契約から1年以内に入院すると1日あたり半額の2,500円の保障となります。
告知項目に該当がなければ、持病が悪化しているタイミングでも加入できるケースがあるため、支払い削減期間を設けることで公平性を保っているといえるでしょう。
引受基準緩和型以外の選択肢
保険商品や保険の引き受け基準は、保険会社によってさまざまです。持病や既往歴があるからといって、すぐに引受基準緩和型医療保険に加入しようと考えるのはおすすめできません。健康状態に不安のある人でも検討できる、ほかの選択肢について見てみましょう。
特別条件つきの医療保険
持病があっても、一般の医療保険に入れないとは限りません。というのも、保険会社によって告知項目や審査の基準は異なるためです。引受基準緩和型医療保険は保険料が割増されているため、一般の医療保険よりも優先して加入を検討すべきものとはいえないでしょう。
特に持病がある人の場合は、特別条件をつけたうえで医療保険に入れるケースがあります。特別条件とは、特定の疾病や特定の部位を一定期間保障の対象から外す「部位不担保」や、支払う給付金が減額される「保険金額削減」などのことを指します。
例えば胃に持病がある場合、部位不担保の条件がつくと数年間は胃に関する病気では保険金が支払われません。ただしその他の部分では通常の医療保険として保障が受けられます。
発生リスクの高い持病が悪化した場合に保険金が出ないため、必ずしも引受基準緩和型よりよいとは限りませんが、特別条件の内容次第ではよい選択肢のひとつにはなるでしょう。
無選択型医療保険
無選択型医療保険は、引受基準緩和型医療保険よりもさらに条件が緩和された医療保険です。告知そのものをする必要がないため、加入へのハードルが低いメリットがあります。
ただし保険料が割増されているほか、支払い対象外となる範囲も広いため、保障内容は薄いものになりがちです。一般的に、引受基準緩和型医療保険と比べても保険料は割高となります。保険加入の必要性が高いが、他の商品にどうしても加入できない場合に検討するのが無難です。
がん保険
がん保険は告知項目ががんに関するものに特化しているケースが多いため、実は持病がある人でも検討しやすい保険のひとつです。がんしか保障されないかわりに、持病により条件が悪くなることもありません。
がんの既往歴があると加入が難しいケースが多いですが、近年ではがん経験者でも加入しやすい引き受け基準緩和型のがん保険も発売されています。
引受基準緩和型を考えている人のための医療保険の選び方ガイド
引受基準緩和型医療保険の加入を検討している人向けに、最適な保険を選ぶための具体的な手順やポイントをまとめました。
まずは通常の医療保険加入の可能性を探る
持病があるからといって、通常の医療保険への加入を諦めてしまうのはもったいないことです。持病の程度や種類によっては、通常の医療保険に加入できる場合もあります。また、持病のある部位を一定期間支払いの対象外とする「特別条件」つきで加入が認められる場合もあるでしょう。
なお、特別条件の詳細については保険会社のホームページやパンフレットには記載されていないことがほとんどです。気になる商品がある場合には、保険会社に直接問い合わせてみましょう。
引受基準緩和型医療保険を選ぶポイント
通常の医療保険に加入するのが難しいようであれば、引受基準緩和型医療保険の加入を検討しましょう。
保障内容も重要ですが、まずは「入れる」ことが絶対条件です。保険会社によって告知事項は異なるため、ひとつずつ確認し、判断に迷う場合は保険会社に確認しましょう。
申し込みの条件をクリアできるようであれば、保障の中身についても検討していきます。特に引受基準緩和型医療保険は通常の医療保険と比べて保険料が割増されているため、保険料に対して保障内容が割高になっていないかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
引受基準緩和型医療保険を選ぶときの注意ポイント
引受基準緩和型医療保険を選ぶ際に注意すべきポイントを紹介します。
まず支払削減期間が設定されていると、わざわざ加入して保険料を支払っていても、約1年間は給付金額が半分になってしまいます。支払い削減期間が長いことが不安であれば、ほかの選択肢も併せて検討するほうが無難でしょう。
次に、特に現役世代の人は仕事でのメンタルヘルスに対するリスクが高いため、精神疾患が保障の対象外となるものは避けたいところです。
そもそも引受基準緩和型医療保険は、コストパフォーマンスに優れた商品とはいえません。保障内容や保険料などの条件が悪いものしか選べない場合には、加入を見合わせる判断も検討してもいいでしょう。。
引受基準緩和型医療保険の加入が難しい場合
無選択型医療保険であれば、契約にあたって告知自体を必要としないため、多くの人が加入できる可能性があります。しかし、引受基準緩和型医療保険と比べても、条件はさらに悪くなり保険料が高くなる可能性は高いため、本当に加入すべきかどうかは慎重に検討すべきです。
病気やケガで治療をした場合にかかる治療費や不足する生活費については、高額療養費制度や傷病手当金などの公的な制度によって、ある程度まかなえます。カバーできない部分の備えは必ずしも保険である必要はなく、一定額以上の貯蓄があれば万が一の備えとして十分なケースもあるでしょう。
引受基準緩和型医療保険、専門家によるホンネのおすすめ商品
数ある保険商品の中から、本当におすすめできる引受基準緩和型医療保険をご紹介します。
保険選びに迷っている人は参考にしてみてください。なお、詳しい保障内容や保険料については各保険会社の公式サイトを参考にしてみてください。。
ネオファースト生命|ネオdeいりょう 健康プロモート
ネオファースト生命の「ネオdeいりょう 健康プロモート」は、20歳~80歳の人が申し込み可能な医療保険です。持病がある場合でも、契約日から5年間の間に5日以上の入院がなければ「健康割引特則」が適用され保険料が安くなるのが特徴です。保険期間は終身となっており、保険料は一生涯変わりません。
また申し込みに必要な告知項目は以下の3つです。1と2に該当した場合は申し込みができませんが、3にのみ該当した場合は詳細を記入することで加入できる場合があります。
1.過去5年以内にがん(上皮内申生物を除く)・肝疾患・精神疾患・腎疾患で入院(人間ドックを除く)をしたこと、または手術(レーザー・内視鏡・カテーテルによるものを含む)を受けたことがありますか。
2.最近3か月以内に、医師の診察または検査により入院(人間ドックを除く)または手術(レーザー・内視鏡・カテーテルによるものを含む)をすすめられたことがありますか。
3.過去2年以内に、告知項目1以外の病気やケガで、入院(人間ドックを除く)をしたこと、または手術(レーザー・内視鏡・カテーテルによるものを含む)を受けたことがありますか。
引用元:ネオファースト生命|無解約返戻金型終身医療保険(引受基準緩和型)
引受基準緩和型医療保険の中では珍しく、支払い削減期間がないのが一番のおすすめポイントです。たとえば、保障が開始した1週間後に入院したとしても、給付金の支払い対象になるため安心です。
アクサダイレクト生命|アクサダイレクトのはいりやすい医療
アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトのはいりやすい医療」は、20歳~69歳までの人が申し込み可能で、保険料が手頃な医療保険です。先進医療に対して2,000万円まで保障ができる「先進医療特約」や、女性特有の病気やがんの場合に入院保障が上乗せされる「女性疾病入院特約」を付帯できます。また最低限の保障しか必要ない場合には、入院保障のみで申し込みできるなど、自由度の高いプラン設計が魅力の保険です。
以下の3つの質問が全て「いいえ」であれば加入できます。告知対象としている病気の中にはがんだけではなく糖尿病や肝臓・すい臓、脳・心臓などの疾病も含まれるため、過去5年以内に大病をしている人はやや加入条件が厳しいかもしれません。
1.現在、入院※1をしていますか?または、最近3か月以内に、医師から入院※1・手術・検査※2をすすめられたことがありますか?
2.過去1年以内に、入院※1または、手術を受けたことがありますか?
3.過去5年以内に、病気やケガで、医師の診察※3・検査※4・治療・投薬を受けたことがありますか?※5
※1 検査入院を含みます。ただし、検査入院の結果、治療・投薬の必要がなかった場合は除きます。また、分べんによる入院は除きます。
※2 ここでいう「検査」とは、医師の診察・健康診断・人間ドック・がん検診を受けた結果、診断確定のためにすすめられた再検査・精密検査をいいます。ただし、検査を受けた結果、治療・投薬の必要がなかった場合は除きます。
※3 経過観察のための定期的な診察も含みます。
※4 ここでいう「検査」とは、この項目に記載されている病気やケガの治療中や治療後、治療後の経過観察中に受けた検査をいいます。
※5 この項目に記載されている病気の疑いやケガの疑いがあると医師に指摘されている場合も含みます。ただし、診察・検査の結果、この項目に記載されている病気やケガと診断されなかった場合は除きます。
引用元:アサヒダイレクト生命|緩和型終身医療保険の加入条件
SOMPOひまわり生命|新・健康のお守り ハート
SOMPOひまわり生命の「新・健康のお守り ハート」は、保証が一生涯続く終身タイプの医療保険で、満20歳~80歳までの人が申し込み可能となっています。以前に心筋梗塞や脳梗塞などを患っていたとしても、2年以内に治療や診察をしていなければ三大疾病に備える充実したオプションが付加できるため、おすすめです。
基本保障については、以下の3つの告知がクリアできれば申し込み可能となっています。
1.今後3か月以内に、入院または手術の予定がある。
※入院または手術を医師にすすめられている場合や医師と相談している場合を含む。
2.過去5年以内に、以下の病気で医師の診察・検査・治療・投薬(薬の処方を含む)または入院・手術を受けたことがある。
・がん
・上皮内がん
・肝硬変
※いずれかの疑いがあると医師に指摘されている場合を含む。
3.過去2年以内に、病気やケガで、入院したことまたは手術を受けたことがある。
※「はい」の場合でも、その内容によってはお引受けできる場合があります。
引用元:SOMPOひまわり生命|新・健康のお守り ハート 特徴
FWD生命保険|ゴールドメディ・ワイド
FWD生命保険の「ゴールドメディ・ワイド」は、40歳~80歳の人が申し込み可能な終身タイプの医療保険です。特約を付帯すると、期間中に入院や手術給付金の支払いがなければ、5年ごとに「健康ボーナス」として10万~30万円がもらえます。
申し込みに必要な告知項目は以下の3つのみとなっています。5年以内にがんや肝臓病にかかっていなければ申し込み可能なため、加入のハードルがやや低いのがおすすめできるポイントです。
1.最近3か月以内に、医師により入院・手術をすすめられたことがありますか?
2.過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか?
3.過去5年以内に、がん(白血病、肉腫、悪性リンパ腫などの悪性しゅよう、上皮内がんを含みます。)、肝硬変、慢性肝炎と医師に診断されたことがありますか?
※入院について:治療のための入院、検査入院(人間ドック・健康診断を除く)、糖尿病等による教育入院のいずれの場合も含みます。ただし、正常分娩のための入院は除きます。
※手術について:帝王切開、内視鏡手術、レーザー手術、体外衝撃波による結石破砕術も含みます。
※診断について:初めての診断だけでなく、再発の診断、転移による診断も含みます。
引用元:FWD生命保険|ゴールドメディ・ワイド 引受基準緩和型終身医療保険(10)
JA共済|引受緩和型医療共済
JA共済の「引受緩和型医療共済」は、18歳~80歳の人が申し込み可能な共済商品です。99歳で掛け金の払い込みが終了し、保証は一生涯続きます。民間の保険とは異なり、毎年の決算で剰余金が発生した場合には、契約者へ保険料の一部が還元される「割りもどし金」の仕組みがあります。
告知項目は以下の3つのみとなっており、とくに過去5年以内の既往歴についてはがんのみが告知対象となっているため、加入へのハードルが低めに設定されている商品といえるでしょう。
1.現在、入院中ですか? または、今後、入院・手術の予定がありますか?
(医師により入院または手術をすすめられている場合や、医師と相談している場合を含みます。)
2.過去2年以内に入院または手術をしたことがありますか?
3.過去5年以内にがん・肉腫・白血病等の悪性新生物または脳腫瘍で治療・投薬を受けたこと、または、医師に診断されたことがありますか?
引用元:JA共済:引受緩和型医療共済 保障内容
朝日生命|スマイルメディカルSuperワイド
朝日生命の「スマイルメディカルSuperワイド」は、20歳~85歳の人まで幅広く申し込み可能な、終身タイプの医療保険です。通院時や入院開始時にまとまった一時金がもらえる保障が充実しています。支払い削減期間がないため、契約1年目から満額の保障が受けられることや、告知項目が2つだけになっているのもおすすめのポイントです。
告知項目は以下のようになっています。投薬に関しては告知対象となっておらず、告知項目2に該当する場合でも入院や手術の内容によっては申し込み可能なため、比較的加入条件が緩やかな商品といえるでしょう。
1.最近3か月以内に、医師・歯科医師から、入院(※1)、手術(※2)、放射線治療(電磁波温熱療法を含みます)をすすめられたことがありますか。
または、最近3か月以内に医師・歯科医師から、入院(※1)、手術(※2)、放射線治療(電磁波温熱療法を含みます)の説明をうけたことがありますか。
2. 過去1年以内に、入院(※1)をしたこと、または、手術(※2)、放射線治療(電磁波温熱療法を含みます)をうけたことがありますか。
※1「入院」
病院または診療所への入院(検査入院、糖尿病の教育入院、日帰り入院、異常妊娠・異常分娩(切迫流産・切迫早産を含む)による入院、柔道整復師の指示による入院も該当)。ただし、正常分娩による入院、健康診断や人間ドックによる入院は含みません。
※2「手術」
開頭術、開胸術、開腹術、内視鏡下手術、血管カテーテル手術、帝王切開術、皮膚縫合術、レーザー光線による手術など、「○○手術」「○○術」などの名称で呼ばれるもの(白内障の手術や大腸ポリープの手術などの軽微な手術、日帰り手術、健康保険対象外の「自費で行う」手術も該当)。ただし、角膜屈折矯正手術(レーシック)、歯科インプラント手術、抜歯手術は含みません。
引用元:朝日生命|スマイルメディカルSuperワイド 告知事項
メットライフ生命|マイフレキシィゴールド
メットライフ生命の「マイフレキシィゴールド」の入院保障では、入院した日数に応じて支払われるタイプ以外にも一時金で支払われるタイプを選択できます。特約も16の幅広い保障から必要なものだけを選べる新しい医療保険です。保障内容を手厚くしたい人にはおすすめの商品といえるでしょう。
告知内容は以下の3つとなっています。なお、2つ目の項目は「いいえ」にならない場合も、内容によっては加入が認められる可能性があります。
1.最近3ヵ月以内に、医師の診察・検査または健康診断・ガン検診・人間ドックを受けて、以下①または②をすすめられたことがありますか。
①入院または手術
②ガンの疑いでの再検査・精密検査
ただし、再検査・精密検査の結果、ガンまたはその疑いが否定された場合は含みません。
2.過去1年以内に、病気やケガで入院したこと、または手術を受けたことがありますか。
3.過去5年以内に、以下①~③の病気と新たに診断されたこと(再発や転移を含みます)、あるいは以下①~③の病気により入院したこと、または手術を受けたことがありますか。
①ガン
②肝硬変
③統合失調症、アルコール依存症、認知症
入院 「治療のための入院」「日帰り入院」「検査入院」「教育入院」を含みます。なお、正常分娩による入院は含みません。
手術 「悪性新生物温熱療法」「衝撃波による体内結石破砕術」「ファイバースコープまたは血管・バスケットカテーテルによる脳・喉頭・胸・腹部臓器手術」「新生物根治放射線照射」「レーザー・冷凍凝固による眼球手術」および先進医療における手術を含みます。
診察・検査 治療を伴わない定期的な診察・検査を含みます。
ガン ガンには以下を含みます。
・癌
・上皮内ガン
・肉腫
・白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群
・子宮頚部・膣部・外陰部の高度異形成、CIN3
・その他の悪性しゅよう
引用元:メットライフ生命|健康に関する告知項目
東京海上日動あんしん生命|メディカルKit エールR
東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit エールR」は、所定の年齢まで契約を継続すると、払い込んだ保険料が戻ってくるのが特徴の医療保険です。使わなかった分が戻ってくる仕組みとなっており、もし全く給付金を受け取ることがなければ支払った保険料の全額が戻ってくるため、ある程度体調が安定している人にはおすすめの保険です。
申し込みに必要な告知項目は以下の3つとなっています。
1.最近3か月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられた※4ことがありますか。
2.過去1年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術を受けたことがありますか。
3.過去5年以内に、がん※5・上皮内がん※5・肝硬変・統合失調症・アルコール依存症・認知症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがありますか。
※4 「検査をすすめられた」とは、健康診断・人間ドック・がん検診または医療機関を受診した結果、診断確定のための再検査や精密検査をすすめられたことをいいます。ただし、再検査や精密検査の結果、「異常なし」と診断された場合は除きます。
※5 「診療・検査」には、治療を受けた最後の日から5年以上経過した「がん・上皮内がん」の経過観察のための診察・検査を含みません。
入院 教育入院・検査入院・日帰り入院を含みます。ただし、いずれの場合も正常分娩のための入院は除きます。
手術 内視鏡・カテーテル・レーザーによる手術、体外衝撃波結石破砕術、帝王切開を含みます。
診察 病気の有無や症状などを判断するために、医師が患者に質問したり、からだを調べたりすることをいいます。
投薬 医師が薬を処方することをいいます。病院や診療所で薬の処方のみを受けた場合を含みます。
がん 癌・肉腫・白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫を含みます。
上皮内がん 子宮頸部高度異形成を含みます。
引用元:東京海上日動あんしん生命|メディカルKit エールR 特長
オリックス生命|医療保険CURE Support Plus [キュア・サポート・プラス]
オリックス生命の「医療保険CURE Support Plus」は、20歳~85歳の人が契約可能な終身タイプの医療保険です。公的医療保険制度の対象となる約1,000種類の手術が保障対象となっています。
以下のような無料のサービスが充実しており、体調に不安がある方も手厚いサポートが受けられるためおすすめです。
・セカンドオピニオンサービス
・24時間電話健康相談サービス
・介護・認知症サポートサービス
・糖尿病専門サポートサービス
・重症化・再発予防カウンセリングサービス
また、告知項目は以下の3つとなっています。
1.最近3か月以内に、医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがありますか。
2.過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか。
3.過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか。
入院 治療のための入院(教育入院を含む)、検査入院のいずれの場合も告知の対象となります(正常分娩のための入院は告知の対象から除きます)。また、「日帰り」の入院も該当します。
手術 切開術・帝王切開・内視鏡・レーザー・体外衝撃波療法(ESWL)・カテーテル・放射線などを含みます。また、「日帰り」の手術も該当します。
投薬 病院や診療所で薬の処方のみをうけた場合を含みます。
がん 癌・白血病・肉腫・骨髄腫・悪性リンパ腫などの悪性新生物をいいます。
上皮内新生物 高度異形成・上皮内がんを含みます。
引用元:オリックス生命|告知事項をチェックする
楽天生命|楽天生命スーパーたよれる医療保険
楽天生命の「楽天生命スーパーたよれる医療保険」は、20歳~85歳の人が申し込み可能な終身タイプの医療保険です。年齢とともに増える8つの疾病に対して、入院時の支払い限度日数が延長される保障が基本プランに組み込まれているため、若い人以外にもおすすめの保険です。
また楽天会員の場合、毎月支払う保険料の1%分の楽天ポイントがたまるため、お得に保険をかけられるのもおすすめできるポイントといえます。
以下の3つが申し込みに必要な告知項目です。
1.最近3ヵ月以内に医師から入院※1・手術※2をすすめられたこと、または先進医療※3による療養をすすめられたことがありますか。
2.過去2年以内に病気やケガで入院※1したこと、または手術※2をうけたことがありますか。
3.過去5年以内にがん(悪性新生物※4・上皮内新生物)・肝硬変・慢性肝炎で医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか。また、2020年8月1日以降に高度異形成・HSIL・CIN3のいずれかと診断され、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか。
※1「入院」には日帰り入院を含みます。また、教育入院・検査入院(人間ドック・健康診断を除きます)も含みます。ただし、正常分娩のための入院は除きます。
※2「手術」には帝王切開、内視鏡(ファイバースコープ)・カテーテル・レーザーによる手術、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を含みます。
※3健康保険制度にもとづく評価療養のうち、治療や手術を受けた日において、厚生労働大臣が定める先進医療をいいます。(先進医療ごとに厚生労働大臣が定める施設基準に適合する医療施設にて行われるものに限ります)
※4「悪性新生物」には肉腫・悪性脳腫瘍・白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫を含みます。
引用元:楽天生命|楽天生命スーパーたよれる医療保険 特長
まとめ
引受基準緩和型医療保険の特徴や検討するうえでのポイントについて説明しました。
持病や既往症がある人にとって、引受基準緩和型医療保険は入りやすい商品であるのは確かです。しかし、告知項目や保障内容には商品によってかなりの差があります。また、一般的に保険料が通常の医療保険に比べて割高であるため、必ずしも最適な選択肢とは言い切れません。
通常の医療保険に入れる可能性もゼロではないため、まずは引受基準緩和型以外の選択肢も含めて検討することが大切です。
難しいお金の話を、ファイナンシャルプランナー技能士や保険・金融商品の専門家が忖度なし「ホンネ」でわかりやすく伝えます。