告知事項/こくちじこう
『告知事項』とは、保険にを契約する際に、生命保険会社に報告（告知）しなければならない内容のことです。告知事項には、現在の健康状態や既往症、職業などがあります。
告知事項の例
具体的な告知事項は、加入する保険によって異なります。一般的な医療保険の告知事項の例は以下の通りです。
・被保険者の現在の職業や年収
・他社での保険契約の件数と保障金額
・過去3ヶ月以内に病気やケガで医師の診察や治療、検査や投薬を受けたことがあるか
・過去5年以内に継続して7日以上の入院、または手術を受けたことがあるか
・今までにがんにかかったことがあるか
・現在妊娠しているか
・過去2年以内に健康診断や人間ドックで、要再検査や要精密検査などの異常を指摘されたことはあるか
告知事項には、生命保険会社の引受判断だけでなく、保険料負担の公平性を保つための内容が挙げられています。例えば、告知事項に職業が含まれるのは、怪我などのリスクが高い職業の人とそうでない人が同じ条件で契約することになると、公平性が保たれなくなるためです。
正しく告知事項を告知しなかったとき
保険契約をする際には、契約者や被保険者には、告知事項を正しく告知する義務（告知義務）があります。告知事項の内容が変ったときにも、速やかに生命保険会社に連絡しなければなりません。”故意”や”重大な過失”により、告知すべき既往症などを隠したり、実際とは異なる内容を告知したりすると告知義務違反となります。告知義務違反が保障が開始される日（責任開始日）から2年以内に発覚した場合、生命保険会社は契約の解除が可能です。また、原則2年を超えると告知義務違反が発覚しても契約は解除されませんが、告知義務違反の内容が重大と判断されると、契約が無効や取消になります。
