おすすめの投資信託をインデックスファンド・アクティブファンド別に紹介

投資

投資信託は「少額から始められる」「運用をプロに任せられる」など、さまざまな魅力を持つ商品です。初心者にも始めやすい資産運用の一つとして、一般的になりつつあります。しかし、投資信託は数千種類以上あるため、どの商品に投資すればよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、まず、おすすめの投資信託をインデックスファンドとアクティブファンドに分けて5つずつ紹介します。また、投資信託の仕組みや種類、選び方についても併せて解説しますので、これから投資信託を始めてみようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。また、そもそも投資信託についてを知りたい人はこちらをご覧ください

目次

【投資信託】おすすめのインデックスファンド5選

ここでは、おすすめのインデックスファンドを5つ紹介します。「インデックスファンドが何なのか知らない」という人は、解説を後述していますのでぜひご覧ください。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、日本を含む先進国や新興国の株式に幅広く投資できるインデックスファンドです。この商品を一つ買うだけで、世界約50ヵ国への分散投資が可能となり、カントリーリスクの低減が期待できます。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」で第一位を獲得しており、根強い人気のあるファンドです。

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運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社
基準価格 15,885円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.1144%以内
純資産 6431.99億円(2022/10/3時点)
連動指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、S&P500に連動する成果を目指すインデックスファンドです。この商品を一つ購入するだけで、アメリカの主要企業500社に投資しているのと同等の効果が得られます。純資産額が1兆円を超えており、信託報酬も安いため、投資初心者におすすめできる商品です。

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運用会社 三菱UFJ国際投信株式会社
基準価格 18,280円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.0968%以内
純資産 1兆4,045.03億円(2022/10/3時点)
連動指数 S&P500

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、S&P500に連動する成果を目指すインデックスファンドです。

投資対象は、S&P500指数に連動するETF(上場投資信託証券)となっており、この商品を一つ購入するだけで、アメリカの主要企業500社に投資しているのと同等の効果が得られます。

信託報酬はS&P500への連動を目指す商品の中でも比較的割安となっているため、できる限り運用コストを抑えたい人におすすめの商品です。

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運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価格 16,752円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.0638%以内
純資産 6340.49億円(2022/10/3時点)
連動指数 S&P500

楽天・全米株式インデックス・ファンド

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、米国株式市場で投資可能な銘柄のほぼ100%を網羅した指数(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)への連動を目指すインデックスファンドです。

この商品一つ購入するだけで、アメリカの上場企業約5,000社に投資するのと同等の効果が得られます。S&P500への連動を目指すファンドと比べて投資対象が幅広くなっているため、特定の規模や業種に偏ることなく、米国市場全体に投資したい人におすすめです。

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運用会社 楽天投信投資顧問
基準価格 18,860円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.132%
純資産 6475.93億円(2022/10/3時点)
連動指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス

たわらノーロード先進国株式

「たわらノーロード先進国株式」は、日本を除く世界の主要先進国の株価指数(MSCIコクサイ・インデックス)への連動を目指すインデックスファンドです。

この商品一つ購入するだけで、アメリカやイギリス、カナダなどの主要先進国の企業に幅広く投資するのと同等の効果が得られます。ただし、アメリカの株式の組み入れ割合が多くなっているため、アメリカの経済成長の恩恵を受けやすくなっているといえるでしょう。

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運用会社 アセットマネジメントOne
基準価格 20,329円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.10989%
純資産 2125.53億円(2022/10/3時点)
連動指数 MSCIコクサイ・インデックス

【投資信託】おすすめのアクティブファンド5選

ここでは、おすすめのアクティブファンドを5つ紹介します。「アクティブファンドが何なのか知らない」という人は、解説を後述していますのでぜひご覧ください。

ひふみ投信

「ひふみ投信」は、運用実績を重視する人におすすめのアクティブファンドです。

直近3年での騰落率は26.84%、設定来の騰落率は453.67%となっており、TOPIXを大きく上回る運用実績を記録しています。主に日本国内の成長企業が投資対象となっており「顔が見える運用」にも定評があります。ひふみ投信では、つみたてNISAを活用することで少額から投資を始めることも可能です。

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運用会社 レオス・キャピタルワークス株式会社
基準価格 53,196円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率1.078%
純資産 1359.04億円(2022/10/3時点)
主な投資対象 国内外の上場株式

セゾン・グローバルバランスファンド

「セゾン・グローバルバランスファンド」は、リスクを抑えつつ、安定したリターンを狙いたい人におすすめのアクティブファンドです。

資産配分割合は株式50%、債券50%となっており、定期的にリバランスが行われます。直接的に株式や債券に投資するのではなく、実際の投資対象は資産規模、運用実績、コストなどの面から厳選したバンガードのインデックスファンドです。つみたてNISAを活用することで、よりリスクを抑えて運用することも可能です。

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運用会社 セゾン投信株式会社
基準価格 19,114円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率0.56%±0.02%程度
純資産 3219.33億円(2022/10/3時点)
主な投資対象 国内外の株式や債券

のむラップ・ファンド(積極型)

「のむラップ・ファンド(積極型)」は世界へ分散投資をしたい人におすすめのアクティブファンドです。

設定来の平均年率リターンは9.0%となっています。国内外の株式や債券、REITなど幅広い銘柄への投資(国際分散投資)を行っているほか、定期的なリバランスなどを重視しているため、リスクを低減させつつ、堅調な値動きを実現しています。つみたてNISAを活用することで、さらにリスク分散の効果を得ることも可能です。同ファンドはモーニングスター“ファンド オブ ザ イヤー 2021”のバランス型部門の最優秀ファンド賞を受賞しています。

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運用会社 野村アセットマネジメント
基準価格 27,450円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率1.1%以内
純資産 998.3億円(2022/10/3時点)
主な投資対象 国内外の株式・債券・REIT

コモンズ30ファンド

「コモンズ30ファンド」は、長期的な目線で資産運用したい人におすすめのアクティブファンドです。

組み入れた銘柄の短期的な売買は行わず、30年の長期保有を前提としているのが特徴です。厳選した国内のグローバル企業31社に集中投資することで、直接的な為替リスクを避けつつ、高い運用成果を目指しています。コモンズ30ファンドは、つみたてNISAの対象銘柄でもあります。直近ではモーニングスター“ファンド オブ ザ イヤー 2021”の国内株式型部門の優秀賞R&Iファンド大賞2022の国内株式コア優秀ファンド賞を受賞しています。

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運用会社 コモンズ投信株式会社
基準価格 35,680円(2022/10/3時点)
信託報酬 年率1.078%以内
純資産 350.40億円(2022/10/3時点)
主な投資対象 国内の株式

セゾン資産形成の達人ファンド

「セゾン資産形成の達人ファンド」は、世界へ分散投資したい人におすすめのアクティブファンドです。

株式や債券などに投資している複数のファンドに投資して運用を行う「ファンド・オブ・ファンズ」の方式を採用しています。この仕組みにより、世界各国の成長企業に分散投資が可能です。投資先は、バンガード・アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーといった世界有数の運用会社が運用するファンドとなっています。

為替ヘッジは行われないため、為替変動により基準価額が上下する可能性があります。セゾン資産形成の達人ファンドは、つみたてNISAの対象銘柄です。

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運用会社 セゾン投信株式会社
基準価格 29,409円(2022/10/3時点)
信託報酬 1.34%±0.2%程度
純資産 1961.67億円(2022/10/3時点)
主な投資対象 国内外の株式

そもそも投資信託とは

投資信託(ファンド)とは、投資家から集めた資金を一つにまとめ、それを元手に運用の専門家が国内外の株式や債券など、複数の金融商品に投資する金融商品のことです。投資により得た成果は投資家に還元されるため、運用がうまくいくと利益を得られますが、運用に失敗すると損してしまう場合もあります。

投資信託には、個人投資家をはじめとする不特定多数の投資家に向けて募集する「公募投資信託」と、銀行や保険会社などの機関投資家などの特定の投資家に向けて募集する「私募投資信託」があります。

2022年8月末時点で国内の公募投資信託は約6,000本、私募投資信託は約8,450本あり、純資産の総額は約300兆円弱に上ると言われています。

投資信託の仕組み

投資信託は、商品の販売や資産の運用、資産の保管をそれぞれ別の機関が行うことによって成り立っています。

投資信託を投資家に向けて販売するのは、証券会社や銀行、郵便局などの「販売会社」です。しかし、実際に株式や債券を売買するのは「信託銀行」です。「投資信託運用会社」は、投資家から集めたお金を「どの資産にどのように投資するのか」を考え、信託銀行に運用を指示する役割を果たしています。

投資信託で利益を得る方法

投資信託で得られる利益には、主にキャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。

キャピタルゲインとは、売却益のことです。投資信託には基準価額と呼ばれる価格があり、毎日変動しています。購入した時点での基準価額より売却時の基準価額が高ければ、利益を得られます。

インカムゲインとは、分配金のことです。株式や債券を運用して得た収益を、投資家が保有する割合に応じて分配する仕組みになっています。分配金が支払われるかどうかは、ファンドの方針によってさまざまです。毎月や年1回など定期的に分配金を支払うファンドや、分配金を支払わずに運用資産として再投資するファンドもあります。

投資信託の種類

投資信託には、分類の仕方によってさまざまな種類があります。ここでは、「運用方法」「投資対象」「投資地域」による分類ごとの投資信託の種類について見ていきます。

「運用方法」による分類

投資信託は、運用方法の違いによって「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に分けられます。

インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500など、特定の指数(=インデックス)と運用成果が連動するように設計されている投資信託のことです。基本的に、組み入れる資産は、指数を構成する銘柄と同じものにするのが一般的となっています。アクティブ型と比べて、信託報酬(投資信託の運用の際にかかるコストのこと)が低く設定されているのも特徴です。

※S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している、米国株式市場の株価指数の一つです。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している企業から厳選された500銘柄によって構成されています。

一方、アクティブファンドは、特定の指数を上回る運用成果を目指すのが特徴です。組み入れ銘柄や運用は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが決定しています。運用に成功すればインデックス型を上回る利益を狙えますが、下回るリターンしか得られないリスクもあります。また、銘柄の調査や運用にコストがかかるため、インデックス型と比べて信託報酬が高く設定される傾向にあります。

「投資対象」による分類

投資信託に組み入れる銘柄(投資対象)の違いによってファンドを分類する方法もあります。

株式型ファンド

株式型ファンドは、企業が資金調達のために発行する株式に投資するファンドです。企業業績の向上により大幅な値上がり益を狙える反面、業績不振や倒産により大きく値下がりするリスクも抱えています。

債券型ファンド

債券型ファンドは、国や企業が発行する債券に投資するファンドです。債券は満期まで保有することで元本と利息を受け取れることから、一般的にローリスクといわれています。ただし、リスクに比例してリターンも低くなるため、高い収益は望めないケースが多いです。

不動産(REIT)型ファンド

不動産型(REIT)型ファンドは、REITを運用対象としているファンドです。REITは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みの商品です。分配金の利回りが相対的に高い点で、投資家から人気の商品となっています。

不動産(REIT)型ファンドについて、もっと知りたい方は以下の記事を参照ください。

コモディティ型ファンド

コモディティ型ファンドは、貴金属やエネルギー、穀物などのコモディティ(商品)に投資するファンドです。株式や債券などと異なる値動きを示すことが多いため、投資におけるリスクを分散させる手段の一つとして運用する投資家が増えています。

バランス型ファンド

バランス型ファンドは、株式や債券、REITなど、複数の資産にバランスよく投資するファンドです。株式のようなリスク資産と、債券のような安全資産にどのような配分で投資するかは、ファンドの方針によって異なります。資産の配分割合をファンドマネージャーが自動的に調整する仕組み(リバランス)を採り入れているのが一般的です。

投資地域による分類

投資信託は、投資対象の地域によって主に以下の3つに分類できます。

国内型ファンド

国内型ファンドは、日本国内企業の株式や債券に投資するファンドです。国内の企業への投資が主となるため、情報収集がしやすく値動きも把握しやすいというメリットがあります。ただし、リターンは、先進国型ファンドや新興国型ファンドと比べて少なくなるのが一般的です。

先進国型ファンド

先進国型ファンドは、米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダなどの先進国の株式や債券に投資するファンドです。投資対象の先進国は経済状況が安定しているため、手堅いリターンに期待できます。

中でも米国株式を中心としたファンドでは、GAFA(Google、Apple、Meta(※旧Facebook)、Amazon)をはじめとする成長力の高い企業に投資できるため、高いリターンを得られる可能性があります。

新興国型ファンド

新興国型ファンドは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国などの株式や債券に投資するファンドです。投資対象の新興国は、生産年齢人口が増えている国が多く、今後経済成長するにつれて大きなリターンを得られる可能性があります。

一方で、政治や経済の基盤が脆弱で安定性に欠ける国が多いため、急激に相場が変動するリスクがあります。

投資信託のメリット

投資経験がない人でも始めやすいのが投資信託の特徴です。ここでは、投資信託で資産運用をする主なメリットを解説します。

少額から投資可能

投資信託のメリットの一つは、少額から始められることです。通常の株式投資であれば、100株を1単位として購入するため、最低でも10万円前後の初期投資が必要です。

一方、投資信託は原則として1万口あたりの基準価額が公表されており、基準価額は一般的に1万円前後のものが多くなっています。そのため、1口あたり100円前後から購入することが可能です。

分散投資によるリスク回避が可能

分散投資により、リスクを抑えて資産運用できるのが投資信託のメリットの一つです。

基本的に、投資信託は、株や債券など複数の資産を組み合わされて作られています。異なる値動きをする銘柄を組み合わせることで、一つの銘柄が値下がりした分を他の銘柄の値上がり分でカバーする、といったようにリスクを抑えられるのです。

運用のプロに任せられる

資産運用においては、銘柄の選定や売買など、さまざまな場面で専門的な知識が必要とされます。そのため、投資初心者にとってハードルが高く感じられることもあるでしょう。

しかし、投資信託を運用するのは「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロです。投資家本人はファンドを一度選んでしまえば、ある程度放っておいても運用ができます。プロによる運用が必ず成功するとは限りませんが、大きな失敗はしにくくなるでしょう。

個人では投資しにくい国や地域でも投資可能

世界中の株式や債券の中には個人で購入できないものや、情報が少なく購入の判断に迷う銘柄があります。そのような、個人の投資家が投資しにくい国や地域の商品も購入できるのが投資信託のメリットです。

透明性が高い

投資信託の取引価額は原則として毎日公表されているため、金融機関のウェブサイトや新聞などで確認ができます。

金融商品取引法に基づき、決算ごとに監査法人による監査が義務付けられていることからも、投資信託は透明性が高い金融商品といえます。

投資信託のデメリット

投資信託への理解を深めるためにはメリットだけではなく、デメリットについても確認しておきましょう。ここでは、投資信託で資産運用をする場合の主なデメリットを解説します。

元本割れのリスクがある

投資信託は値動きのある株式や債券に投資する商品となっているため、元本保証はありません。投資信託には主に以下のようなリスクがあり、これらは投資信託の投資対象によって異なります。

l  価格変動リスク:投資信託に組み込まれている株式や債券の価格が変動する可能性

l  為替変動リスク:為替レートが変動する可能性

l  信用リスク:債券や株式を発行する国や企業が、財政難や経営不振などにより、利息や償還金が支払えなくなる可能性

l  流動性リスク:保有している資産を現金化できない可能性

コストがかかる

投資信託の運用には複数の機関が関わっているため、投資家は以下のようなコストを負担する必要があります。

l  購入時手数料:投資信託の購入時に販売会社に支払う費用

l  信託報酬:投資信託の保有額に応じて支払う費用

l  信託財産留保額:投資信託を解約する際に支払う費用

タイムリーな売買ができない

投資信託の基準価額が公開されるのは1日1回限りであり、投資家からの申し込みを締め切った後と決められています。日々細かく変動する価格を見ながら、売買益を狙う株式投資と異なり、投資信託は価格が分からないまま取引することになるため、タイムリーな取引には向いていません。

投資信託を選ぶ際の5つのポイント

投資信託の銘柄選びを間違えると、期待通りの利益を得られなかったり、損失を出してしまったりする可能性が高くなります。投資信託を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

ポイント①:運用目的や投資期間を事前に決める

運用の目的や投資期間によって、選ぶべき投資信託の種類は変わります。例えば老後資金の準備を目的として投資する場合や、投資期間が限られる場合には、できる限りリスクを抑えて安定的な値動きをする投資信託を選ぶのがよいでしょう。投資信託は多くの種類があるため、さまざまな運用目標への対応が可能です。

ポイント②:自身に合った運用スタイルを決める

投資信託にはさまざまな種類がありますが、中でも大きく違いが出るのが「運用スタイル」です。

投資に手間をかけたくない人や、リスクを抑えながらコツコツと積み立てたい人には、インデックスファンドが向いているといえるでしょう。

一方、大きなリターンを求める人や、投資先の銘柄や投資のテーマにこだわりたい人、自分自身で運用実績が良好な運用会社を見つけて投資したい人には、アクティブファンドが向いています。

ポイント③:過去の運用実績を確認する

投資信託を選ぶときは、必ず過去の運用実績を確認しましょう。収益率だけでなく、似たようなタイプの投資信託と運用成績を比べるのも一つの手です。

また、運用開始から間もない投資信託には、注意が必要です。短期間の運用で実績が出ていたとしても、たまたまその期間の運用環境がよかっただけの可能性もあります。できる限り長期間の運用状況を確認した上で、投資すべきか判断することが大切です。

ポイント④:リスク・リターンの大きさを確認する

リスクやリターンを確認し、自分のリスク許容度や、資産運用の目標に見合った投資信託を選びましょう。

リスク許容度とは「どのくらいの損失までなら耐えられるか」を表したものです。リスク許容度を超えたハイリスクの商品に投資してしまうと、投資を継続できなくなったり、生活に支障が出たりする可能性があります。

一方、あまりにもリターンが小さい投資信託を選んでしまうと、資産運用の目標額に届かない可能性もあるため注意しましょう。

ポイント⑤:純資産残高を確認する

基本的に、純資産残高があまりにも少ない投資信託は、避けた方が無難といえます。投資信託は純資産残高が大きく減ると、当初設定されていた信託期間が終了する前に運用が終了してしまう(繰上償還)可能性があります。

繰上償還が行われると、予期せぬタイミングで運用が終了することにより、損失を被ることもあるでしょう。

投資信託以外の投資について検討する場合

投資信託は特に初心者や、あまり時間や手間を投資にかけたくない人にとっておすすめの商品です。

投資信託の選び方も含めて専門家に相談して資産運用をしたい方は、IFAという独立系のファイナンシャルアドバイザーを活用するのもひとつの方法です。IFAについてもっと知りたい方は以下の記事を参照ください。

人の専門家ではなく、専門のAI・人口知能を活用した資産運用サービス、「ロボアドバイザー」も近年盛んです。自身のリスク許容度に応じて運用を一任することができます。ロボアドバイザーのサービスの活用を検討している人は以下を参照ください。

また投資信託以外の選択肢や投資全般について広く知りたい方は以下の記事を参照ください。

まとめ

投資信託は投資先や投資地域、運用方法などによって、さまざまな種類に分けられます。自身の運用目的や運用スタイル、リスク許容度などに合わせて、適した商品を選ぶことが大切です。やみくもに選んでしまうと、運用に失敗する可能性もあるため注意しましょう。

商品選びに自信がない場合は、この記事で紹介したおすすめ商品を参考にしながら選んでみてはいかがでしょうか。





オカネノホンネ編集部

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