民間の医療保険が保障する三大疾病について、正確にご存知でしょうか。
一般的には三大疾病とは
- ガン
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
の3つを指します。
最近の医療保険では三大疾病の定義が変わってきています。医療保険では「給付対象となる病気が何であるか」と「受け取れる条件が何であるか」という2点はとても重要です。この記事ではその2点から医療保険の選び方を解説します。
給付対象となる病気が何であるか、三大疾病の定義
先述のように一般的には三大疾病とは
- ガン
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
の3つを指します。
一方で最近の民間の医療保険の三大疾病は
- ガン
- 心疾患
- 脳血管疾患
という3つに変わりつつあります。
心筋梗塞とは心疾患のうちの1つであり、そう卒中も脳血管疾患のうちの1つ、つまり保障の範囲が広がっている傾向にあります。
厚生労働省の「平成26年患者調査の概況」では、心疾患の患者数は170万人でそのうち急性心筋梗塞の患者数は3.3万人程度の約1.9%、同様に脳血管疾患患者数は117万人、脳卒中はうち88%程度となります。
特に急性心筋梗塞は心疾患のうちのごく一部となりますが、医療保険の中でも、急逝心筋梗塞のみの商品はいまだに多いです。
心疾患全般を保障対象としている商品としては以下などがあります。
- メディケア生命:新メディフィットA(エース)
- ライフネット生命:終身医療保険 じぶんへの保険3
- メットライフ生命:終身医療保障保険マイ フレキシィ
- 東京海上日動あんしん生命:メディカルKit NEO
- 三井住友海上あいおい生命:新医療保険A(エース)プレミア
- アフラック:医療保険 EVER Prime
保険金が給付されるための条件
もう1つの注意点は、病気にかかった際に受け取れる条件も重要なポイントです。
具体的には保険によって対象となる病気にかかった場合でも、給付を受けるための条件が
- 診断を受けた場合
- 入院をした場合
- 継続5日以上の入院をした場合
- 手術をした場合
- 働けない状態が何日以上続いた場合
など、商品・疾病ごとに給付条件が異なります。
一方で給付条件のハードルが低い場合は、毎月の保険料が高くなることが多く、必ずしもハードルが低いのが望ましいとは限りません。
まとめ
大切なのは「こんなはずではなかった」をなくすよう、理解した上で加入することです。医療保険を加入する際には必ず対象となる疾病と給付の条件を確認するように注意しましょう。
また病気やケガのリスクに資産形成をして備えるという考え方もあります。投資・資産形成を検討される人は以下の記事をご確認ください。
難しいお金の話を、ファイナンシャルプランナー技能士や保険・金融商品の専門家が忖度なし「ホンネ」でわかりやすく伝えます。