【保険用語集】解約控除とは

用語

解約控除/かいやくこうじょ

『解約控除』は、生命保険が解約や失効したときに契約者に返還されるお金(解約返戻金)の計算をする際に、手数料として差し引かれるお金のことです。

解約控除が差し引かれる理由

生命保険会社は、契約者から預かった保険料の一部を長期的に運用することで、給付金や保険金を支払うためのお金(責任準備金)を蓄えています。また、保険商品の販売には、代理店に支払う募集手数料などが必要です。これらのお金は、ある程度の期間、契約者が保険料を支払うことで回収できるよう計画されています。 

しかし、短期間で契約が解除されてしまうと、運用や経費の回収が予定通りにできません。そのため、短期間で解約をする場合には、解約控除の支払いを求められます。一般的に、10年以上保険料を払い込んでいれば、解約控除は不要です。 

解約返戻金が受け取れる生命保険

解約返戻金の支払いに充てられるのは、契約者がそれまで支払った保険料のうち、積み立てられていた分の一部です。保険料の積み立てがおこなわれるのは、貯蓄型の生命保険になります。ですから、通常、解約返戻金が支払われるのは、終身保険や養老保険、学資保険などの生命保険です。一般に、掛け捨てと呼ばれる生命保険では、支払われません。 

また、契約期間に対して受け取れる解約返戻金の額は、契約時に決められています。契約後は、契約のしおりなどで確認可能です。 

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オカネノホンネ編集部

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