教育ローンの概要や必要性を解説、おすすめの民間教育ローンも紹介

ローン

金融機関からお金を借りて、後から少しずつ支払いをする「ローン」。お金を必要なタイミングで手に入れたいときに活用できる便利なサービスです。この記事では教育ローンについて紹介します。

教育ローンとは

大学や専門学校など、子供の進学に伴う一時的な教育資金を借入れるのが教育ローンです。教育ローンには「民間金融機関の教育ローン」と「国や公的機関の教育ローン」の2種類があります。

民間金融機関の教育ローンは、幼稚園や小学校の進学時にも使えるものが多く、融資額が大きくなっているなど自由度の高さが魅力です。

民間の教育ローンを借りる前に

民間の教育ローンを借りる前に国のローンや奨学金などを必ず検討するようにしましょう。

国や公的機関の教育ローンとして代表的なものには、日本政策金融公庫が提供する「国の教育ローン」があります。上限350万円まで(一定の要件に該当する場合は上限450万円まで)、固定金利年1.95%と民間金融機関の教育ローンよりも条件はいいです。世帯年収による利用制限が設けられているものの、家計の状況次第では金利や保証料の優遇を受けられるのが特徴です。

また学費は奨学金でまかなうという方法もあります。奨学金には返済不要の「給付奨学金」と返済が必要な「貸与奨学金」の2種類があります。貸与奨学金も無利子のものと有利子のものがあります。

世帯年収が一定条件(年収380万円以下)で進学先で学ぶ意欲がある学生に対しては「給付奨学金・授業料等減免制度」が開始されました(詳細は文科省HPを参照ください)。

その他にも「高等学校等就学支援金制度」「高校生等奨学給付金」「その他の就学支援制度(家計急変への支援、学び直しへの支援、高等学校等の専攻科の生徒への支援、在外教育施設の高等部の生徒への支援、高等学校等奨学金)」などがあります。詳しくは文科省のHPをご確認ください。

また奨学金について詳しく知りたい人はこちらのサイトをご覧ください。

教育ローンのおすすめ商品

ここからは民間金融機関の教育ローンの中で、金利も低く専門家の評価も高い教育ローンを紹介します。

教育ローンの選び方としては、金利、返済期間、 据え置き期間(在学中は返済不要な期間)の有無、団信(もしもの病気やケガなどで支払が難しくなった場合の保障)の有無などの観点で選ぶ方法が一般的です。

横浜銀行 常陽銀行 関西みらい銀行
金利タイプ 変動金利 変動金利 変動金利
金利(年率) カードローン型:1.7~2.9%

 

一括借入型:0.9~2.9%

※2022年4月1日現在

Web申込:2.3%

※2022年10月1日現在

店頭申し込み:3.975%

※2022年10月1日現在

 

2.2%

※2021年9月1日現在

事務手数料(税込) 3,300円 無料

※店頭申し込みの場合は、5,500円

無料
借入時年齢 18歳以上70歳未満 18歳以上65歳未満 20歳以上66歳未満
借入可能額 10~1,000万円 50~1,000万円以内

※医学部・歯学部・薬学部は50~3,000万円

証書貸付タイプ:10~500万円

※医・歯・薬・獣医学部・パイロット養成課程の就学費用は2,000万円以内

当座貸越タイプ:10~500万円自己啓発プラン:10万円~300万円

借入期間 カードローン型:1年6ヵ月以上18年以内

 

一括借入型:1年以上10年以内

一括借入型:6ヵ月以上19年8ヵ月以内 証書貸付タイプ:1年単位最長14年まで

(医・歯・薬・獣医学部・パイロット養成課程は20年以内)

当座貸越タイプ:1年単位最長14年まで

自己啓発プラン: 1年単位最長5年まで

それぞれの商品を見ていきましょう。

横浜銀行|横浜銀行教育ローン

横浜銀行の「横浜銀行教育ローン」は、使い道に合わせてお金の借り方を選べる教育ローンです。カードローンタイプと一括借入タイプの2種類が用意されています。

一括借入型であれば、1%を下回る低金利で借入れが可能となる点が魅力の商品です。保証料や保証人、担保が不要である点や、Web上で手続きが完結する点から申し込みやすい教育ローンだといえます。

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常陽銀行|常陽教育ローン「学援生活」

常陽教育ローン「学援生活」は、申し込みから契約までWeb上で手続きが完結する教育ローンです。常陽銀行は茨城県に本店を構える地方銀行ですが、教育ローンは茨城県外に住んでいる人も借入れ可能です。その都度タイプと一括借入タイプの2種類が利用可能となっています。

医学部や歯学部、薬学部に進学する場合、一括借入タイプであれば、最高3,000万円まで利用できるのがおすすめのポイントです。審査結果は6ヵ月間有効となっているため、進学先が決まる前に申し込んでおくこともできます。

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関西みらい銀行|教育ローン

関西みらい教育ローンは、幅広い用途で利用できる教育ローンです。関西みらい銀行の住宅ローンを利用中であれば、金利優遇が受けられるため、年1.8%で借入れが可能となっています。

証書貸付タイプ・当座貸越タイプ・自己啓発プランの3種類から、借り方を選べるのが特徴です。特に自己啓発プランは、キャリアアップのために専門学校の入学費用や、資格取得の費用を借りたい人におすすめです。

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将来の教育費には前もって備える

民間の教育ローンには返済義務と利息が発生するので、頼らずにすむにこしたことはありません。教育費は可能な限り計画的に前もって準備するようにしましょう。

子ども1人あたりを育てるのに必要な教育資金の幅は「大学までいくかどうか」や「進学先が公立か私立か」で大きく変わりますが、以下が目安金額となります。

高校まで全て公立であれば約541万円
大学まで全て公立で約1114万円
高校まで公立で大学で私立にいった場合は約1343万円
大学まで全て私立であった場合は約2632万円

これらの金額を貯める方法としては

  • 節約
  • 貯蓄
  • 学資保険
  • 投資運用

などがあります。

教育費の貯め方について詳しく知りたい人は以下の記事を参照ください。

まとめ

教育費は計画的に貯蓄等で準備するのが基本です。民間金融機関の教育ローンはそれでも学費等が足りない場合は、奨学金や国の教育ローン、それでもまかなえない場合に教育ローンを各社比較の上で選択するようにしましょう。





オカネノホンネ編集部

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難しいお金の話を、ファイナンシャルプランナー技能士や保険・金融商品の専門家が忖度なし「ホンネ」でわかりやすく伝えます。

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