多くの人が定年を迎える60代は、退職後収入が減るとともに、病気やケガのリスクが高まる年代です。万が一の際に生活が不安定にならないよう、病気やケガに伴う医療費・生活費について考え備えておくことは大切です。医療保険はその手段のひとつです。
この記事では、医療保険への加入を検討している60代に向けて、医療保険に加入する必要性や、実際に医療保険を選ぶ際のポイント、おすすめの医療保険などを解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
医療保険とは
医療保険とは、病気・ケガによる入院や手術に対して備える保険のことです。主に預貯金や公的な健康保険でカバーしきれない範囲を保障することを目的として利用されます。
入院1日あたり5,000~1万円受け取れるほか、手術1回につき入院給付金の日額の5~20倍程度、つまり2万5000~20万円程度を受け取れるのが一般的な保障内容です。特約をつけることによって、その対象となる疾病や保証内容を充実させることができます。
60代にとっての医療保険の必要性
60代は、生活習慣病をはじめとする病気やケガのリスクが高くなる年代です。病気やケガのリスクや実際の医療費などをもとに、60代が医療保険に加入する必要性があるのか解説します。
60代に医療保険は必要ない?
生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、60代の約9割が病気やケガに対しての不安を抱えています。
特に加齢によって長期入院を余儀なくされ、治療費がかさむことや、家族に対して肉体的・精神的な負担をかけることなどへの不安感が強いようです。定年を迎え、収入が限られる60代ならではの悩みといえるでしょう。
また、死亡原因の多くをがんや心疾患、脳血管疾患といった三大疾病が占めていることや、男女ともに精神疾患による入院が多くなっているのも60代の特徴です。
これらの病気やケガのリスクに対して幅広く備えられるのが医療保険です。ただし、医療費の自己負担額が3割で済む公的医療保険制度や、貯金を活用することで対処できる場合もあります。医療保険に加入すべきかどうかは、各個人の状況に応じて判断すべきでしょう。
60代で病気やケガによる入院が必要になる割合
前述の同調査によると、60代で過去5年間に入院を経験している人の割合は19.8%となっており、60歳未満のどの年代よりも高い割合となっています。入院患者数も約20万人と50代の倍近くに達しているため、年齢を重ねるほど入院のリスクが高まっていくことが分かります。
60代で入院した際にかかる費用
厚生労働省保険局が発表する「医療給付実態調査報告」のデータによると、60代1人あたりの医療費の平均は、約40万円です。入院1回あたりでは約100万円以上かかると推計されています。50代と比べると平均入院日数が長くなっていることもあり、治療費が高くなりやすいようです。
なお、これらの数値は公的医療保険適用前の金額です。公的医療保険適用後は3割負担となるため、実際に自己負担する金額は少なくなります。
【疾病別】治療を受ける際に必要な医療費
実際に治療を受ける場合にかかる医療費は、以下のように病気の種類によって異なります。
疾病分類 | 主な傷病名 | 1日あたり診療費(国民健康保険利用者の場合) |
感染症及び寄生虫症 | 結核
ウイルス性肝炎 |
41,715円 |
新生物<腫瘍> | 悪性新生物(がん)
上皮内新生物 |
63,283円 |
精神及び行動の障害 | 統合失調症
アルツハイマー型認知症 |
14,157円 |
循環器系の疾患 | 心筋梗塞
脳卒中 |
60,395円 |
消化器系の疾患 | ヘルニア
胆石症 |
49,606円 |
疾病別の医療費に関してもっと詳しく知りたい方は以下を参照ください。
60代で医療保険や医療特約を利用している人の割合
生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、医療保険や生命保険に付帯されている医療特約など、疾病入院給付金が受け取れる生命保険に加入している人の割合は、60代男性で71.7%、60代女性では78.8%です。
20代や30代と比べれば医療保険の加入率は高いものの、40代や50代と比べると低く推移しています(50代男性の場合77.1%、女性の場合は80.4%)。これは子供の独立や住宅ローンの完済などを機に「生命保険は不要」と考えている60代が一定数いるためと想定されます。
60代は病気やケガのリスクは加齢とともに高まるため、医療保険の恩恵を受ける世代ではあるかもしれません。一方で、医療保険は加入時の年齢によって保険料が決まるため、高齢になるほど保険料は高くなります。また健康状態によっては医療保険に加入できないこともあります。
もし医療保険に加入するのであれば、若いうちに加入するほうがトータルで支払う保険料は安く経済的ではあります。ただし、医療保険以外の備えとして預貯金や株式・債権などの投資によって資産形成をしてリスクに備える方法もあることから、自身の生活や資産の状況を踏まえた上で医療保険に入るべきかを検討しましょう。
60代が医療保険を選ぶ際にチェックすべきポイント
もし医療保険の加入を検討する場合、60代の人が医療保険を選ぶときに押さえておきたいポイントを解説します。
医療保険の種類
医療保険には支払った保険料が返ってこない「掛け捨てタイプ」と、保障と貯蓄を兼ね備えた「貯蓄タイプ」があります。それぞれのタイプにおけるメリットやデメリットは、以下のようになっています。
メリット | デメリット | |
掛け捨て型 | 貯蓄型保険と比べて割安でも大きな保障が準備できる | 保険が満期を迎えたときや、解約したときに受け取れるお金は全くないか、ごくわずか |
貯蓄型 | 保険に加入すれば、自動的に貯蓄ができる | l 掛け捨て型保険と比べて保険料が高くなりやすい
l 途中で解約すると、受け取れる金額は支払った保険料の総額よりも少なくなる場合がある |
保険期間にも一生涯保障が続く「終身タイプ」と、10年や20年といった一定期間のみ保障される「定期タイプ」の2種類があります。それぞれのメリットやデメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット | |
終身 | 一生涯、保障内容や保険料が変わらない | 定期タイプと比べて保険料が高くなる |
定期 | 終身タイプと比べて保険料が安く、大きな保障を準備しやすい | 更新がある場合は、更新時に保険料が高くなることや、年齢によって継続できない可能性がある |
月々の保険料
生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、60代の男性が支払っている月額保険料の平均は約17,000円、女性は約14,000円となっています。(医療保険以外の保険料も含む)
あくまで平均的な金額のため、「これだけの保険料を支払っていれば十分な保障が必ず受けられる」というわけではありません。
保障内容や保険会社などの条件を吟味すれば、さらに保険料を抑えて加入できる商品もあります。家計の状況に合わせて、無理なく支払える範囲の医療保険を選ぶのがおすすめです。
医療保険の種類についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参照ください。
七大生活習慣病特約や先進医療特約に対する保障の有無
一般的に、以下に挙げる病気は「七大生活習慣病」と呼ばれ、日本人の発症リスクが高い病気とされています。
- がん(悪性新生物・上皮内新生物)
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
- 肝硬変
- 慢性腎臓病
年齢を重ねるほど生活習慣病に罹患するリスクは高いとされているため、医療保険への加入を検討する場合は、七大生活習慣病に対応した保障が含まれているかをチェックしておきましょう。
がんに罹患した場合、症状や進行の度合いによっては「先進医療」を勧められるケースもあります。先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養のことを指し、令和4年6月1日現在で83種類の疾患が指定されています。
先進医療と一般の治療との違いは、治療に対する自己負担の割合です。保険適用となる一般的な治療は医療費の3割(60代の人の場合)が自己負担である一方で、先進医療は全額自己負担となります。例えば代表的な先進医療である「陽子線治療」を受ける際には、260万円程度の費用かかります。このような際には先進医療特約が付帯されている医療保険であれば、自己負担分をカバーできるため安心です。
先進医療と先進医療特約に関してもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参照ください。
長期入院に備える保障の有無
60代が病気やケガを起こすと、加齢により完治が遅くなり、入院が長期化するおそれがあります。長期入院となると治療費が大きくなるだけでなく、仕事を続けている場合には収入も減ってしまうため、経済的なダメージが大きくなります。それゆえに、入院が長引いた場合でも医療保険によって手厚い保障が受けられるかどうかは重要なポイントです。
また、60代では男女ともに精神疾患による入院が増加する傾向があります。精神疾患は他の病気と比べて入院日数が長引きやすいため、注意しなければなりません。一般的な医療保険では、「60日」「120日」など、1回の入院で保障される日数には上限があります。180日以上の長期入院となった場合でも対応できる医療保険を選ぶと安心でしょう。
女性向け医療保険についてもっと知りたい人は以下の記事を参照ください。
健康告知の内容
医療保険に加入するためには、保険会社へ自身の健康状態を「告知」する義務があります。健康状態によっては、希望する保険に加入できない可能性もあります。健康告知の内容は保険会社や保険商品ごとに異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
持病や既往歴があっても医療保険に加入したい場合は、「引受基準緩和型」や「無選択型」の保険に加入するという選択肢があります。
引受基準緩和型とは、通常の医療保険と比べて健康状態について告知する項目が少ない保険のことを指します。無選択型とは、契約時に健康状態に関する告知や医師による診査がない保険のことです。それぞれ告知が少ない、または必要ない保険であるため、持病持ちや既住歴がある60代の人でも加入しやすいでしょう。
ただし、通常の医療保険と比べると保険料が割増されていることや、支払い削減期間が設けられているといったデメリットがあります。そのため、まずは通常の医療保険に加入できないかどうかを確認し、加入が難しいと判断した上で、これらの保険を検討するのがよいでしょう。
引受基準緩和型保険についてもっと知りたい人は以下の記事を参照ください。
【家族構成別】60代が医療保険で備えるべきリスクとその必要性
ここでは、60代が医療保険で備えるべきリスクやその必要性について、「独身」「既婚」「子供がいる」といった家族構成ごとに解説します。
60代で加入する医療保険は入院時の保証金が1日あたり5000円給付のプランであっても月々の保険料が3000~6000円、補償内容によってはそれ以上かかります。それだけの費用をかけてまで加入すべきか、ご自身の状況を考えて考えてみてください、
独身の60代が医療保険で備えるリスクとその必要性
働きつづけている場合、病気やケガで入院することになった場合は、長期療養が必要な場合、収入が減少する可能性があります。
それでも子供であったり専業主婦(夫)といった家族がいなければ、病気やケガになった際の生活費はそこまで高くはないでしょう。
そのため、独身60代の医療保険の必要性ですが、特に貯蓄が十分にある場合は必要性は高くありません。
年金生活者や貯蓄が十分でない場合、生活が圧迫されてしまう可能性もああるかもしれません。
独身の中でも、後述する自営業・フリーランスであったり、貯蓄が少ない場合は必要性が比較的高いといえるでしょう。
既婚の60代が医療保険で備えるリスクとその必要性
既婚の60代の場合、貯蓄が十分でなく、年金以外に夫婦どちらかの労働収入をあてにして生活しているケースもあるでしょう。その状況下にある夫婦のどちらかが病気やケガで働けなくなると、生活が不安定になる可能性があります。病状によっては、介護が必要になる可能性も否めないでしょう。
このようなリスクに対しての備えとして、医療保険が一定程度役立つかもしれません。
子供がいる60代が医療保険で備えるリスクとその必要性
子供が学生期間を終え独立し、教育費等がかからなくなっている場合は、自分や配偶者の生活だけなので、特段、病気やケガに伴うお金のリスクが高いわけではありません。
一方で、学生の子供がいる60代世帯の中には、養育費や教育費などの支出により家計に余裕がないケースも多いでしょう。入院により多額の治療費が必要になると、住宅や車のローン返済に支障をきたすでしょう。大学進学を考えている子供がいる家庭では、入学費用や授業料を捻出できないなど進路に影響が出る可能性もあります。
突発的な医療費や働けない期間の生活費をまかなうだけの貯蓄がある人にとっては、そこまで民間の医療保険の必要性は高くはないでしょう。一方で家計を支える人の入院により、子供のライフプランまで大きく変わってしまう可能性があるような貯蓄の状況の世帯は医療保険に加入する必要性が比較的高いといえるかもしれません。
年齢・世帯構成に関係なく医療保険の検討をおすすめする人
公的医療制度が会社員に比べてうすい自営業・フリータンスの人や、現行の社会保障制度や公的医療制度に不安を感じている人は、貯蓄や資産形成で備えるか、もしくは民間の医療保険で備えておくことをおすすめします。
ここでは、年齢や世帯構成に関係なく、医療保険への加入をおすすめする人の特徴について解説します。
自営業(フリーランス)の人
会社員が加入する社会保険には、病気やケガで4日以上仕事につけなかった場合に支給される「傷病手当金」の制度があります。傷病手当金とは、働けない期間として通算最大1年6か月まで標準報酬月額の約3分の2が支給されます。
しかし、自営業者(フリーランス)が加入する国民健康保険には、基本的に傷病手当金のような制度はありません。入院によって仕事ができなくなった際の金銭的な不足をカバーするためには、貯蓄や資産形成をはじめ、民間の医療保険を活用する必要があります。
また、厚生年金に加入できる会社員と比べて、自営業の年金額は少なくなります。医療保険に加入していれば、年金生活になったときに治療費が発生しても支払いで生活が圧迫される事態は防げるでしょう。
このように、就業不能時の公的保障や受け取れる年金額が十分とはいえない自営業者(フリーランス)は、医療保険に加入する必要性が高いといえます。
社会保障制度・公的医療制度に不安を感じる人
日本は国民皆保険制度を通じて、世界最高レベルの平均寿命と保険医療水準を実現しています。入院した場合に個人が自己負担する金額は、60代であれば実際にかかった医療費の3割となります。
また、ひと月の間にかかった医療費が一定額を超えた場合には、高額療養費制度が適用されます。そのため、「治療費が支払えず適切な医療が受けられない」という事態に陥ることは考えにくいでしょう。
しかし、高齢化に伴い社会保障関連の給付が増えているため、現行の制度における給付基準が今後も維持できるかは不透明です。実際に、後期高齢者医療制度における75歳以上の窓口での自己負担額は、一定上の所得がある人に限り2022年10月から引き上げられます。今後も公的保障のうち部分的に自己負担額が増えていく可能性は高いでしょう。
公的医療制度やその負担の変遷についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参照ください。
現行の社会保障制度や公的医療保険制度に不安がある人は、貯蓄や資産形成でカバーするか、民間の医療保険に加入することをおすすめします。
以下では60代の属性別のおすすめの医療保険を紹介します。
60代独身男性におすすめの医療保険
ここでは、60代独身男性におすすめの医療保険をご紹介します。
FWD生命|FWD医療
FWD生命の「FWD医療」は、病気やケガによって入院した場合、日帰り入院から保障する医療保険です。
FWD医療の大きな特徴は、健康状態によって割安な保険料で加入できる点です。喫煙の有無にかかわらず、所定の条件を満たしていれば「優良体保険料率」が適用され、比較的割安な保険料で申し込めます。そのほかにも、生命保険業界初となる脳血管疾患による後遺症が生じたときに「リハビリ給付金」が支払われる特約を付加することも可能です。
はなさく生命|かんたん告知 はなさく医療
はなさく生命の「かんたん告知 はなさく医療」は、病気やケガによる入院や手術を一生涯保障する引受基準緩和型医療保険です。
3つの告知項目が全て「いいえ」であれば申し込めるため、持病や既往歴がある60代の人におすすめです。また、三大疾病で所定の治療を受けた際に何度でも一時金が受け取れる特約や、三大疾病で所定の支払い事由に該当した場合に保険料の払込が免除となる特約など、生活習慣病に対して手厚い特約が用意されています。
60代独身女性におすすめの医療保険
ここでは、60代独身女性におすすめの医療保険を紹介します。
アクサダイレクト生命|アクサダイレクトの終身医療
アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの終身医療」は、お手頃な保険料で入院と手術を一生涯保障する医療保険です。
60歳女性は月々の保険料が2,285円で加入できるなど、お手頃な保険料でありながら、入院を伴わない手術や先進医療にも対応できるようになっています。家計の負担にならない範囲で必要な保障を準備したい60代の人におすすめです。
月々保険料 入院保険金 5000円給付の時 | 男性25歳 | 1,125円 | 女性25歳 | 1,180円 |
---|---|---|---|---|
男性30歳 | 1,275円 | 女性30歳 | 1,275円 | |
男性35歳 | 1,450円 | 女性35歳 | 1,380円 | |
男性40歳 | 1,680円 | 女性40歳 | 1,540円 | |
男性50歳 | 2,340円 | 女性50歳 | 2,070円 | |
男性60歳 | 4,185円 | 女性60歳 | 3,210円 | |
月々保険料 入院保険金 1万円給付の時 | 男性25歳 | 2,130円 | 女性25歳 | 2,240円 |
男性30歳 | 2,430円 | 女性30歳 | 2,430円 | |
男性35歳 | 2,780円 | 女性35歳 | 2,640円 | |
男性40歳 | 3,240円 | 女性40歳 | 2,960円 | |
男性50歳 | 4,560円 | 女性50歳 | 4,020円 | |
男性60歳 | 8,250円 | 女性60歳 | 6,300円 |
1入院の支払限度日数(約款所定の七大生活習慣病以外の場合) | 1入院60日 |
---|---|
1入院の支払限度日数(約款所定の三大疾病の場合) | 1入院60日 |
先進医療給付金 | 先進医療にかかる技術料の実費、通算2,000万円まで |
先進医療一時金 | 治療1回につき10万円 |
加入年齢 | 20歳~69歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身 |
保険料払込方法 | 口座振替・クレジットカード払い |
保険料払込回数 | 月払 |
申込方法 | オンライン |
入院給付金の設定可能額 | 5,000~15,000円 |
手術給付金の設定可能額 | 2.5万~15万円 |
特定疾病無制限特約 | なし |
三大疾病一時金特約 | なし |
払込免除特約 | がん:入院, 心疾患:1日以上の入院, 脳血管疾患:1日以上の入院 |
特定疾病の認定範囲 | がん:上皮内新生物を除く, 心疾患:急性心筋梗塞のみ(再発性心筋梗塞を含む), 脳血管疾患:脳卒中のみ(くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞) |
特定疾病特約 | 三大疾病保険料払込免除特約 |
女性疾病特約 | 入院給付金上乗せ |
特約・特則 | 先進医療特約, 長期入院時一時金給付特約, 通院支援特約, 女性疾病入院特約, 入院時一時金給付特約, 健康祝金特則 |
保険のタイプ | 掛け捨て型, 貯蓄型 |
キャッシュバック | 健康祝い金 |
解約返戻金 | なし |
付帯サービス | 24時間電話健康相談サービス, メディカルコンサルテーション |
パンフレットURL | https://www.axa-direct-life.co.jp/pdf/pamph_l.pdf |
オリックス生命|医療保険CURE Support Plus[キュア・サポート・プラス]
オリックス生命の「医療保険CURE Support Plus」は、持病のある人でも入りやすい一生涯保障の医療保険です。
告知項目は3つだけとなっており、持病や既往症がある人が加入しやすい仕組みになっています。七大生活習慣病入院給付特則を付加することで、生活習慣病による長期入院に備えられるのも魅力の1つです。
60代既婚の男女におすすめの医療保険
ここでは、60代既婚の男女におすすめの医療保険を紹介します。
【男性におすすめ】アフラック生命|医療保険 EVER Prime
アフラック生命の「医療保険 EVER Prime」は、基本保障が充実した終身タイプの医療保険です。
保険料が一生涯上がらない保険ですが、60歳男性の月払い保険料は基本保障のみの場合で6,820円と他の医療保険に比べて少し割高なっています。しかし、保険にさえ加入していれば、三大疾病による入院の支払い日数が無制限となることや、通院給付金が受け取れることなど、充実した保障を受けられるのが特徴です。
月々保険料 入院保険金 5000円給付の時 | 男性25歳 | 1,994円 | 女性25歳 | 2,229円 |
---|---|---|---|---|
男性30歳 | 2,234円 | 女性30歳 | 2,419円 | |
男性35歳 | 2,549円 | 女性35歳 | 2,619円 | |
男性40歳 | 2,919円 | 女性40歳 | 2,864円 | |
男性50歳 | 4,399円 | 女性50歳 | 4,059円 | |
男性60歳 | 6,919円 | 女性60歳 | 6,109円 | |
月々保険料 入院保険金 1万円給付の時 | 男性25歳 | 3,889円 | 女性25歳 | 4,359円 |
男性30歳 | 4,369円 | 女性30歳 | 4,739円 | |
男性35歳 | 4,999円 | 女性35歳 | 5,139円 | |
男性40歳 | 5,739円 | 女性40歳 | 5,629円 | |
男性50歳 | 8,699円 | 女性50歳 | 8,019円 | |
男性60歳 | 13,739円 | 女性60歳 | 12,119円 |
1入院の支払限度日数(約款所定の七大生活習慣病以外の場合) | 1入院60日 |
---|---|
1入院の支払限度日数(約款所定の三大疾病の場合) | 無制限 |
先進医療給付金 | 1回につき先進医療にかかる技術料のうち、自己負担した金額と同額 |
先進医療一時金 | - |
加入年齢 | 0歳~満85歳 |
保険期間 | 終身(総合先進医療特約は10年) |
保険料払込期間 | 終身(総合先進医療特約は10年) |
保険料払込方法 | 口座振替・クレジットカード払い |
保険料払込回数 | 月払・半年払・年払 |
申込方法 | 資料請求、対面販売 |
入院給付金の設定可能額 | 5,000~10,000円 |
手術給付金の設定可能額 | 5万~40万円 |
特定疾病無制限特約 | 3大疾病 |
三大疾病一時金特約 | がん:診断確定, 心疾患:急性心筋梗塞=手術・1日以上の入院/その他=手術・10日以上の入院, 脳血管疾患:手術/脳卒中=1日以上の入院/その他=10日以上の入院 |
払込免除特約 | がん:診断確定, 心疾患:急性心筋梗塞=手術・1日以上の入院/その他=手術・10日以上の入院, 脳血管疾患:手術/脳卒中=1日以上の入院/その他=10日以上の入院 |
特定疾病の認定範囲 | がん:上皮内新生物を除く, 心疾患:全般, 脳血管疾患:全般 |
特定疾病特約 | 三大疾病保険料振込免除特約, 特定生活習慣病保障特約 |
女性疾病特約 | 入院給付金上乗せ, 手術給付金上乗せ |
特約・特則 | 総合先進医療特約, 入院一時金特約, 女性特定手術特約, 就労所得保障一時金特約, 精神疾病保障一時金特約, 介護一時金特約, 認知症介護一時金特約, ケガの特約, 終身特約 |
保険のタイプ | 掛け捨て型, 貯蓄型 |
キャッシュバック | 健康祝い金 |
解約返戻金 | あり |
付帯サービス | 医療機関検索サービス, アフラックよりそうネット, ダックのがん治療相談サービス, ダックの医療相談サポート, ダックのカウンセリングサービス, オンライン医療相談サービス, 人間ドック・健診予約サービス, 妊活コンシェルジュサービス, 電話相談サービス, 人間ドック・PET検診予約サービス, 医療機関検索サービス |
パンフレットURL | https://www.aflac.co.jp/yakkan/pdf/everprime_78445101.pdf |
【女性におすすめ】ネオファースト生命|ネオdeいりょう 医療保険
ネオファースト生命の「ネオdeいりょう 医療保険」は、自分に合った保障が自由に選べる終身医療保険です。
所定の生活習慣病で入院した場合には入院給付金の支払い日数が無制限になる特約を付加できる点や、一般的な医療保険では基本保障に自動的に含まれることが多い手術保障の有無を選択できる点など、カスタマイズ性が高くなっています。健康状態がよければ健康保険料率が適用されるため、必要な保障を低廉な保険料で備えられるのも大きな特徴です。
月々保険料 入院保険金 5000円給付の時 | 男性25歳 | 1,336円 | 女性25歳 | 1,468円 |
---|---|---|---|---|
男性30歳 | 1,544円 | 女性30歳 | 1,595円 | |
男性35歳 | 1,791円 | 女性35歳 | 1,765円 | |
男性40歳 | 2,122円 | 女性40歳 | 2,031円 | |
男性50歳 | 3,041円 | 女性50歳 | 2,855円 | |
男性60歳 | 4,445円 | 女性60歳 | 4,079円 | |
月々保険料 入院保険金 1万円給付の時 | 男性25歳 | 2,637円 | 女性25歳 | 2,897円 |
男性30歳 | 3,049円 | 女性30歳 | 3,144円 | |
男性35歳 | 3,543円 | 女性35歳 | 3,474円 | |
男性40歳 | 4,195円 | 女性40歳 | 3,992円 | |
男性50歳 | 6,000円 | 女性50歳 | 5,608円 | |
男性60歳 | 8,734円 | 女性60歳 | 8,032円 |
1入院の支払限度日数(約款所定の七大生活習慣病以外の場合) | 1入院60日 |
---|---|
1入院の支払限度日数(約款所定の三大疾病の場合) | 1入院60日 |
先進医療給付金 | 先進医療にかかる技術料と同額 通算2,000万円限度 (保険期間:10年更新) |
先進医療一時金 | - |
加入年齢 | 0歳~満85歳 |
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 終身 |
保険料払込方法 | 口座振替・クレジットカード払い |
保険料払込回数 | 月払・年払 |
申込方法 | オンライン、資料請求、対面販売 |
入院給付金の設定可能額 | 3,000~20,000円 |
手術給付金の設定可能額 | 1万~20万円 |
特定疾病無制限特約 | 8大疾病 |
三大疾病一時金特約 | がん:診断確定, 心疾患:1日以上の入院・手術, 脳血管疾患:1日以上の入院・手術 |
払込免除特約 | がん:診断確定, 心疾患:1日以上の入院, 脳血管疾患:1日以上の入院・手術 |
特定疾病の認定範囲 | がん:全般(上皮内新生物を含む), 心疾患:急性心筋梗塞のみ(再発性心筋梗塞を含む), 脳血管疾患:脳卒中のみ(くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞) |
特定疾病特約 | がん診断特約, がん通院特約, 特定疾病保険料払込免除特約, 抗がん剤治療特約, 自費診療保障上乗せ型がん治療特約, 三大疾病一時給付特約 |
女性疾病特約 | 入院給付金上乗せ, 手術給付金上乗せ |
特約・特則 | 先進医療特約, 手術保障特約, 通院特約, 入院一時給付特約, 女性疾病保障特約, 女性特定手術・乳房再建保障特則, 治療保障特約 |
保険のタイプ | 掛け捨て型 |
キャッシュバック | なし |
解約返戻金 | なし |
付帯サービス | セカンドオピニオンサービス, 24時間健康サポートサービス, 受診手配・紹介サービス, 「健康第一forネオファースト生命」プレミアム |
パンフレットURL | https://download.neofirst.co.jp/webcatalog/yakkan/webyakkan/040A.pdf |
まとめ
60代は、多くの人が役職定年を迎えたり、定年退職をして収入が下がっていく世代です。「人生100年時代」といわれている昨今、老後の生活を考える上では貯蓄や資産状況、医療費についても気がかりになるものです。
日本は公的な医療保障も充実しているので、老後資金を除いても十分な貯蓄や資産がある60代は、医療保険加入の必要性は低いでしょう。
一方で、会社員でない人、貯蓄に余裕がなかったり、子どもの学費がまだかかるなど生活費がかかるが十分な貯蓄がない人は、病気・ケガの際のリスクがそうでない人に比べて相対的に高いので、医療保険で備えるという方法もあります。
医療保険に加入を希望する場合は、家計の状況や家族構成をもとに検討をしてみましょう。
難しいお金の話を、ファイナンシャルプランナー技能士や保険・金融商品の専門家が忖度なし「ホンネ」でわかりやすく伝えます。